肌とは何か?

肌とは何か?

私達人間の体を包んでいる肌、しかし、そもそも肌とは何でしょうか?

 

初期のクラゲのような生物の皮膚の構造は単純そのものでした。

 

しかし、海が有害な紫外線から身を守ってくれ、また、天敵も少なかったので、複雑な皮膚は必要なかったのです。

 

しかし、6億年前になると生命は爆発的に進化していき、種類も増え、構造も複雑になっていきました。

 

その中で、生命には、二つの区分が現れます。

 

すなわち、「食うモノ」と「食われるモノ」でした。

 

捕食者から、身を守る為に生命は、体を覆う固い皮膚を進化させていきました。

 

ほぼすべての動物の皮膚で共通なのは、体を包み、体の形を維持していることです。

 

細胞が敷石状に並んでお互いがしっかりとつながりあったり、細胞外マトリックスや体表への分泌物などの働きで、体の内側の構造が外に飛び出さないような境界をつくっています。

 

それは、魚類の場合は鱗と呼ばれます、魚類の場合の皮膚は、それ以外の効果ももちます。

 

クラゲや海綿のような単純な生物は、体内の体液と体外の海水の濃度がほぼ同じの為に、それを遮断する必要がありません。

 

むしろ、肌の透過性を上げて、海水を取り込む事で老廃物を体外に排出したり、酸素を含んだ海水を取り込んだりします。

 

しかし、構造が複雑な魚類の場合は、体液が、海水よりも薄い為に、それを体外に出さないように進化しています。

 

一方で浸透圧の関係で、体内の水分が外にでてしまわないように皮膚は透過性の低いモノになっているのです。

 

今から、3億6千万年前のある日、ある種の魚類は、快適であり、外気からも守られている海を出て、陸へと上陸を始めます。

 

彼等が、新天地を陸に求めた理由には、海での苛烈な生存競争があります、海での繁栄を諦めて、新天地を陸に求めたのです。

 

しかし、それは簡単にはいきませんでした。

 

そこには、太陽光線という新たな脅威が待ち構えていたからです。

 

しかし、魚類は長い年月を掛けて、太陽光から体内の水分を蒸発させない仕組みを作りあげます。

 

魚類から進化した爬虫類は、より厚く発達した皮膚を持ち、皮膚が体を保護し、陸上では乾燥から守るという役割を果たしました。

 

しかし、両生類と爬虫類は、汗をかく器官を持たない為に、気温が上昇すると動きが制限される事になりました。

 

それを乗り越えたのが、私達人類の直接の先祖、哺乳類です。

 

哺乳類は、皮膚の力で体内の水分を守りつつも、気温で上昇した体温を汗を流す事により気化熱で体温を下げるという相矛盾した機能を獲得したのです。